賃貸の場合、入居したときに敷金を支払っています。
これは引越しをするときに綺麗な状態で明け渡すことができれば返還される金額も大きくなります。
完全に元通りになることは少ないと思いますが、以下のことをやればちょっとした工夫で敷金の返還額は大きくなるはずです。
引越しでは費用が案外かかってきますので、新居への運送とともにこのあたりもしっかりと行っていきましょう。
現状回復と敷金の返還
大家さんによっては
「現状回復とは新品の家の状態に戻すこと」
と思っていたり、故意にそのように話すことで修繕費用を請求したり敷金の返還を減額しようとする方もいるようです。
しかしたとえば畳や障子が日光によって焼けて自然に劣化することは避けられません。
このような時間が経過することで自然に劣化することは現状回復には含まれません。
- 畳や障子の日焼け
- 畳やクロスの変色
- フローリングの家具などをおいたときのへこみ
- 冷蔵庫やテレビの後ろの壁の電気やけ
このようなものは現状回復には含まれず、もし残っていても敷金減額の理由とはなりません。
もしこのようなものも修繕費などと請求されれば不当であると主張しましょう。
そのため以下ではこれ以外の敷金の返還額のアップにつながるポイントについて紹介しておきます。
畳・床
畳やフローリングは掃除機をかけた後、雑巾で拭き掃除をします。
フローリングでワックスが取れているところはつや出し用洗剤をつけることでカバーできます。
スプレー形式のものもありますが、500円程度以内でも購入できると思います。
壁や床に小さな傷がついているところには補修剤を塗ることで埋めることもできます。
パテのように埋めるものもあれば、テープ形式のものもあります。
個人的に目立たないという観点からすれば、パテ形式のもののほうが良いと思います。
ただし価格は3000円程度と少し値が張ります。
テープ形式のものは少し安く1000円台で入手できるでしょう。
これらの洗剤は市販のホームセンター、通販などで購入することができます。
畳に子供などがクレヨンなどで落書きをしている場合にはそこにアイロンを当てると熱で油が解けて綺麗になります。
あとは軽くふいておきましょう。
壁
柱に穴が空いている場合には、そこに爪楊枝を詰めます。
長すぎて出た爪楊枝の部分は切り落とします。
また木の柱にへこみがある場合にはそこにアイロンを当てるとふっくらとしてへこみが目立たないようになります。
粘着系のフックで綺麗にはがれない場合には酢を拭くませた雑巾でこすりながら少しづつ剥がすとよく綺麗に撮れます。
トイレやお風呂や洗面台
この水回りが一番苦労するところかもしれません。
3つともにいえることですが、水垢、カビなどを重点的に掃除することにしていきましょう。
この2つを掃除できれば敷金の返還額に好影響のはずです。
トイレは漂白剤を使ってこすり、一晩置くと綺麗になります。
風呂ではシャワーカーテンがある場合には、そこにできたカビなども掃除をしておきます。
また普段シャンプーなど物を置いている下は荷物をよけると汚れていることは多いと思いますが、ここのカビなどもよく掃除しましょう。
洗面台も同様で水垢、カビを中心に掃除をしていきます。
キッチン
キッチンで特に重点的に掃除したいのはやはり油汚れやサビになります。
これも敷金の返還額に影響してくることが多いです。
キッチンではたとえば換気扇など取り外しができるものは、できるだけ外してつけ置きするとよく汚れが取れます。
その間に他の掃除や作業ができて効率的でもあります。
油汚れはクリームクレンザーを柔らかいスポンジで円を描くようにこすります。
強くこすれば傷がかえってつくので注意が必要です。
後は水で流せば艶と輝きが戻ります。
シンクにサビがあれば還元系漂白剤をお湯で練ったものを塗り、しばらく置きます。
換気扇は一旦外してつけ置きすると汚れが取れやすいです。
小麦粉をつけてこすれば油汚れも取れやすいです。
排水管の詰まりは塩素系の漂白剤か、重曹がよく効きます。
窓ガラス
ガラスは新聞紙に洗剤をつけてこすれば汚れが取れやすいです。
（実は新聞紙に水をつけて拭くだけでも結構綺麗になります）
網戸はできるだけ取り外して丸洗いをします。
外せない場合には、掃除機でホコリを取って、洗剤をつけたスポンジで拭きます。
サッシは歯ブラシで洗剤をつけてこすると汚れが取れます。
レールの部分も汚れがよく付着している箇所ですので、歯ブラシで隅まで磨きましょう。
ベランダやバルコニー
基本的にはほうきで掃くことと、水を流しブラシでこすります。
エアコンの室外機を置いていた場合には、その下や背面に汚れがたまっていることは多いので特に重点的に掃除をしましょう。
あと忘れやすいのは排水口です。
ゴミもたまっていることは多いので、除去しておきましょう。
方法としては塩素系の洗剤を使ってつまりをなくすという方法もあります。
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