引越しをするときに網戸が破れていることがあるかと思います。
子供がいたり、網戸を落としたり、また鋭いものでひっかけてしまったりという場合に網戸は案外簡単に破れてしまうものです。
このような状態で修理もせずに引越しで出ていこうとすれば敷金が返却されないということはよくあるかと思います。
これは法的にどうなのかについて説明をしたいと思います。
網戸の破れは経年劣化？
敷金の返金は非常に賃貸住宅では問題となりやすいことといえます。
たとえば畳の日焼けなどは経年劣化ということで自然劣化です。
そのため裁判判例でも畳の日焼けの修理費用（畳の入れ替えなど）は敷金から引いてはいけないとなっています。
（とはいってもブラックな大家もまだまだ多いと思いますが・・・）
ただ今回の網戸の破れは自然劣化とはなりません。
普通に生活していればまず破れないということが理屈となっています。
入居時点ですでに破れていた網戸の修理費も敷金から引かれる？
引越し時点で網戸が破れていたという場合には基本的には敷金から引かれてしまうというようになります。
というのも大家の理屈では
- 入居して何のクレームもなくきたのは網戸の破れなど住宅の欠陥がないから
- 入居した時点の証拠写真もないので、入居中に網戸を破ったのだろう
というようになるからです。
このような話になっても入居時点の証拠写真もあれば反論もできますし、また敷金から網戸の修理費を引かれることも防ぐことができます。
網戸の修理はどこの業者に出すべきか？
まだ引越しまで期間があれば急いで修理するという方法もありえます。
またそうでなくても網戸の修理をするという場合にどの業者に依頼するべきかという問題もあります。
これについては結論からいいますと
「管理組合紹介でなく、自分で探したサッシやシャッター業者」
のほうが安くなるかと思います。
というのも管理組合に頼めばたしかに紹介もしてくれますが、管理組合がマージンを取る場合もあります。
そのため管理組合でなく、自分で業者探しをしたほうが圧倒的に安くなる確率が高くなります。
網戸の破れを修理する方法
上記のように業者に依頼して修理してもらうという方法もありますが、実は自分で網戸の破れ修理をすることも難しくはありません。
- 網戸パッチで補修する
- 補修シートでカバーする
という方法が簡単でベストといえます。
これらの方法だと1000円程度で網戸の破れはカバーできます。
ただしこのようなパッチなどでの網戸の修理はつぎはぎなのがバレバレで、せっかく補修してもやはり敷金がかえってこないとなる場合もあります。
そのため網戸の張り替えのほうがベストかもしれません。
また補修できるような破れの大きさでなければ張り替えという方法もあります。
張り替えというとかなり難しそうにも感じますが、実はそこまで費用も手間もかかりません。
ホームセンターで網戸を購入するだけですから費用的には2000円前後で問題ありません。
あとは網戸を一旦外して張り替えです。
ネット上でも網戸の張り替えを説明しているサイトもいくつかあるようですが、不器用な人でも1時間もあれば可能だと思います。
多分やってみれば思っているよりも簡単にできると思います。
敷金で嫌なことがありそうと思うのであれば、事前にこの網戸補修をやっておいてほしいと思います。
他にも敷金の返却については大事なこともあります。
掃除1つの方法でもすぐに敷金の戻る金額が変わることもありますので、以下のページで確認しておいてほしいと思います。
参照
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