世の中の大半の商品やサービスには定価も原価もあります。
しかし引越しには定価というものはあるようで実はありません。
ただあるのは原価（引越し社に発生する経費）で、それ以上どの程度利益を上乗せするのかということになります。
複数の引越し社に見積もりをしたときの金額の差と定価
もし引越しをしようというときに複数の引越し社に見積もりを取ってみるとわかりますが、
- Ａ社（大手引越し社） 8万
- Ｂ社（中小引越し社） 15万
- Ｃ社（大手引越し社） 16万
などとかなりバラバラな見積もりが出てくると思います。
むしろ同程度の見積もりが出てくるほうが少ないかもしれません。
上記のように大手あるいは中小引越し社というような企業規模も特に関係ありません。
逆に中小が8万で、大手が15万というような場合もあります。
この金額の差はユーザーの方を非常に迷わせるはずですが、ある理由があってこのように意味のわからない差となっています。
定価がないような異常な金額の差が出る理由
まずここで注意して欲しいのは上記のように差が出てくるのは
「初回の見積もり」
でということです。
2回目の見積もりなどあるのかといわれそうですが、引越しの見積もりというのは最初から値切られることを想定して高めに伝えるのが普通です。
たとえば
- 最初の見積もりで15万と伝える
- 他社の見積もりが12万だったと伝えると、すぐに12万と下がる
- さらに別の引越し社で10万の見積もりを取れば、その後でも9万などと下がる場合は多い
というように要は仕事を取るために引越しの見積もり費用というのは簡単に上下するということなのです。
一般の商品のように店頭に値札がついて並ぶのではなく、対面などで価格交渉をして決まっていくのでこのようなシステムとなっていることとなります。
従って引越しに定価はあるのかといえば、ないといって良いと思います。
参照
「見積もりでいきなり価格が下がる引越し社とは契約してはいけない？」
引越しの定価と原価付近まで安くする方法
上記のように引越しの費用というのは他社の動向次第ということです。
そのため引越し費用で損をする人の傾向としては
- 最初の見積もりで即決してしまう
- 相見積もりをせずに1社だけの見積もりを取る人
このような場合には相場の倍などというような異常な費用で契約してしまっている場合も多いのです。
引越しの見積もり担当からすれば、業界的な最初の吹っ掛けをしてそのまま契約となるので内心拍子抜けして帰所する人もいるのではないでしょうか？
ではどうすれば「定価」ではなく、妥当な金額あるいは原価に近いような費用に安くすることができるかということですが、
- 複数の引越し社から必ず見積もりを取る
- 後で来る引越し社に先の引越し社の見積もりを見せる
という方法になります。
つまり契約したい引越し社の見積もり順番を後に回し、自動的に値下げを向こうから言わせれば良いわけです。
見積もりを取る順番も重要で、これについては以下のページで詳しく解説をしています。
参照
引越しの定価から値下げをさせすぎれば危険な理由
上記の方法は2週などもすれば原価ぎりぎり、限界ぎりぎりまで引越し費用は安くなります。
そこまで安くすれば良いようなものですが、やはり
- 作業員を減らす
- 時間短縮をする
- 資材を減らす
などといった経費削減をやられてしまう場合もあります。
引越しは費用とともにサービスの質も重要で、安全に荷物を送るという観点も持ってほしいと思います。
上記の方法をやればかなりの確率で費用は安くなりますが、1週までにしてその価格で契約をするようにしましょう。
これでも「定価」よりかはかなり安くなっているはずです。
参照
最安値の引越し社を簡単に探す方法
- 一括見積もりをする
- そのうち3社を自宅で荷物量を見てもらいながら正式見積もりをする
- 1社と契約する
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